Transparency is the new mystery
日本人写真家、細倉真弓の作品集。本書はヌードと結晶の写真作品、計22点で構成されている。柔らかく透き通るようなモノクロの写真に映し出される、壊れそうに繊細な手のシルエット、うねる裸体、そして透明な鉱物の目を射抜くような美しさ。驚きに満ちた作家の美学がそれらを分かちがたく結びつける。
水晶のような樹が輝く洞窟の中の像のようにたれさがり、頭上の葉が宝石の枠をなして、溶けあい、プリズムの格子となり、そのあいまから陽光が何百もの虹を作って照りつけ、鳥も鰐も、ひすいや石英を彫って作った紋章の動物のようにグロテスクな姿勢に凍りついている、この森の驚異。- JG Ballard「結晶世界」
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 230 x 330 mm
- 頁数
- 40頁、掲載作品22点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2016