沈黙の海へ
髙﨑紗弥香は、初夏から晩秋にかけて御嶽山の山小屋で働きながら、撮影を続けている写真家です。自分以外の人間が存在しない自然の中に立ち、風景と感応するようにしてさまざまな作品を生み出し、近年注目を集めてきました。本書『沈黙の海へ』は、彼女の初めての写真集です。
本書に収録した写真は、彼女が2014年に行なった、日本海から太平洋を縦断する単独行において撮影されました。新潟・親不知の海抜ゼロメートルを起点に、北アルプス→乗鞍岳→御嶽山→中央アルプス→南アルプス→最終地点の静岡・駿河湾へ至る43日間。一人で歩く過程で写真に収められた風景は、日本の自然でありながら、まったく未知の場所に降り立ったかのような新鮮な印象を与えるものとなっています。
これまでの「自然写真」「風景写真」というカテゴリーを超えた、新しいイメージの誕生です。
― 出版社説明文より
- 判型
- 297 x 406 mm
- 頁数
- 32頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2016
- 言語
- 日本語、英語