赤い河
2011年東北での震災をきっかけに
気仙沼に足を運ぶようになった。
同年、11月
離れて一人で暮らす母がクモ膜下で倒れ
認知症になり施設で暮らし始める。
毎日泣き崩れていた私に
「自分の人生を生きなさい」と
優しく声をかけてくれたのは
気仙沼のお母さんだった。
その言葉はまるで
実母が私に語りかけているかのように
すっと私の身体に染み渡り、
そしてこんな感情が私の中に生まれてきた。
『生まれてきて 死んでゆく
それは誰しもに与えられた
平等なこと
過去は変えられないし
ましてや未来のことなんてわからない
だとしたら
目の前にあるこの人生を
とことん生きてやろう』
って、そう思った。
過去6年間のそんな思いを
すっと掬い取り
出来たのがこの写真集『赤い河』です。
ぜひゆっくりとした時間の中で
見て欲しいです。
できれば朝の光の中で。
作家よ
- 判型
- 257 x 182 mm
- 頁数
- 80頁
- 製本
- 並製本
- 発行年
- 2017
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN978-4-909287-01-4