shashasha 写々者

エレン・フライスが手がけたフランスの雑誌『Purple』をきっかけに、1990年代半ばから現在まで、ファッション、ストリート、アートなどの分野を横断しながら国際的に活躍している鈴木親。近年、「晴れた日，東京」（2018年）、「わたしの、東京」（2019年）といった個展を開催し、同時代の東京を記録し続けてきた鈴木が、90年代から現在にいたるまで撮りためた東京の「動態」をリミックスした『新東京』が、G/P±abpがFUJI XEROXの協力のもとに展開するNEOTOKYOZINEシリーズの一つとして発刊された。

NEOTOKYOZINEは、2020年から、G/P＋abpがFUJI XEROXとのコラボレーションにより出版している、写真集のニュープラットフォーム・プロジェクト。
世界中で開催されるアートブックフェアの盛り上がりとZineカルチャーの興隆、これらの背景にあるのは写真集やアートへの関心の高まりだけではなく、安価に高品質な印刷を行うことを可能にしたデジタル出力機の進化がある。

G/P+abpは、これまで従来のスタイルの写真集を発行してきたが、この度FUJI XEROXの協力のもとで、最前線オンデマントプリンターIridesseを利用し、必要数に応じた部数のみを継続的に制作できる仕組みを取り入れた。その新たなシステムを、写真家、アーティストたちが活用、コラボレーションできるよう試みたのが、このNEOTOKYOZINEプロジェクトである。