Sado

ロサンゼルスの人気出版レーベル Deadbeat Clubから初の日本人アーティストとなる池野詩織によるZine『SADO』。
昨年、池野が極少部数で自主出版していた『SADO』ですが、こちらは今回の出版にあたり、 Deadbeat ClubのファウンダーであるClint Woodsideが佐渡島で撮影された大量の作品群から確かな審美眼に基づいてセレクトした責任編集バージョン。新たな魅力に包まれたDeadbeat Club版『SADO』となっております。

舞台となる彼女の祖父母が暮らす新潟県佐渡島は、圧倒的な静けさが浸透し、自然に対する畏敬の念を抱かずにはいられない特別な場所。時が止まったかのように静かですが、確実に生きています。そんな島の安らぎに呼応するかのように、本作では彼女のトレードマークである明るくユーモラスなイメージを控えた、落ち着いたトーンになっているのも、大きな見どころです。

扉のマップは小幡彩貴が担当しています。