FOREIGNER: Migration into Europe 2015–2016
FOREIGNER: Migration into Europe 2015–2016
Daniel Castro Garcia(ダニエル・カストロ・ガルシア)と Thomas Saxby(トーマス・サクスビー)による作品集。本作はヨーロッパへの移住の様々な過程にある人々(難民)を記録したものであり、2015年から2016年の間撮影が行われた。本書では北アフリカからイタリアへの移住、中東からバルカン半島を経由したギリシャへの移住、そしてカレーにある 「ジャングル」と呼ばれる移民キャンプにフォーカスを当てた3つの章から成り、写真と共にあるテキストは写真集の文脈としての役割を果たすと共に、彼らがこのプロジェクトを通して出会った人びとの物語を共有するという目的も果たしている。メディアで取り上げられる移民・難民についてのイメージはセンセーショナルで同情心を必要以上に煽り、人びとに十分な時間と思慮が与えられていないと感じ、本書は制作されている。作者はこの現在最もセンシティブであるテーマに対して冷静な視点を持ってアプローチし、フィルムで撮影することで危機の中心にある人々と一対一で対峙を試みている。本書はMACKが主催する過去に写真集出版経験の無い作家の出版支援を目的とする「First Book Award」の2016年度のファイナリスト作品としてノミネートされ、その後「Kickstarter」によって出版費用を得て、作者らが運営するデザインスタジオ「John Radcliffe Studio」より刊行。
— ディストリビューター説明文より
- 判型
- 290 x 210 mm
- 頁数
- 240頁、掲載作品167点
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2016、1刷
- 言語
- 英語
- エディション
- 1000