Basket of Dreams
籠細工は独自の技術であり、最も古い芸術の一つ。籠は人々、植物、風景について、すべてを同時に語る。その美しさには奇妙な魅力があり、自然でありながら、明らかに人間の手によるものでもある。世界が「どこから来たもの」で満ちている今日、このようなものが意味することは何だろうか?
本書『Basket of Dreams』は、籠細工が人間の経験と20世紀の日本でどのように表現されてきたかを探求する。竹で作られた籠は、モダンアートの独特な形態となっている。本書の著者ダニエル・ナイルズ氏は、物質文化や芸術、美学、環境知識、持続可能性について論ずる地理学の教授であり、彼が長年にわたってコレクションしてきた竹籠細工を、彼自身の手によって撮影。飯塚琅玕齋、二代田辺竹雲斎、三代和田和一斎、など錚々たるモダンマスターら(無名の作者も含める)によって作られた竹籠細工が紹介されており、21篇のバイリンガルで書かれた短い文章は、どの順番でも読むことができる。
掲載作家
飯塚琅玕齋(1890-1959)
八木澤啓造(1927-2006)
石川照雲(1895-1973)
長倉健一(1952-2018)
飯田清石(1929-)
飯塚鳳竹(1883-?)
峰斎二代飯塚鳳斎(1872-1934)
横田峰斎(1899-1975)
小菅吼月(1932-2017)
初代田辺竹雲斎(1877-1937)
田辺一竹斎(1910-2000)
二代田辺竹雲斎(1910-2000)
初代和田和一斎(1851-1901)
二代和田和一斎(1877-1933)
三代和田和一斎(1899-1975)
初代山本竹龍斎(1868-1945)
野口雨秋(1947-)
坂口宗雲斎(1899-1967)
末村笙文(1917-2000)
田中篁斎(1912-1993)
― 出版社説明文より
- 判型
- 265 × 225 mm
- 頁数
- 175頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 300