藤代冥砂
Meisa FUJISHIRO
日本の写真家。千葉県船橋市出身。
明治大学商学部卒業。五味彬氏やドイツの写真家ヨーガン・テーラーの来日時のアシスタントを務める。1990年、24歳でフリーランスとなる。Mr.Childrenの最初のミリオンシングル「クロスロード」「イノセントワールド」を担当し[要出典]、ブレイクに立ち会う。
1995年から1997年にかけて、仕事を中断し世界一周の旅に出る。帰国後は、ファッション、音楽、広告を中心に活動。
1999年、「ライドライドライド」で写真家としてデビュー[要出典]。世界一周の旅をブックレット的な装丁でまとめた本作は、「自分探し」の旅とは一線を異にする、旅と恋愛に焦点をあてたものとして、一部で熱狂的に迎え入れられた[要出典]。
のちに藤代冥砂のひとつのイメージを形成するグラビア写真での活動は、広末涼子の20歳を記念して作られた「広末、はたち」により始まり、以後は、数多のアイドル、女優を被写体として80冊ほどの写真集を作るに至る。また嵐のファースト写真集も手がける。週刊朝日の表紙撮影を7年に渡り撮り下ろす。
2003年に「新潮ムック月刊シリーズ」で講談社出版文化賞写真賞を受賞。同年より、SWITCHなどの雑誌を中心に活動し、文筆業もこの頃から始める。
2005年に葉山に移住。小説家として「クレーターと巨乳」「ドライブ」「誰も死なない恋愛小説」を出版。また「新潮」にて短編「抵抗」も発表。エッセイ集として、「合格女子」「愛をこめて」を発表。妻との日常をおさめた「もう、家に帰ろう」は、10刷のヒットとなる[要出典]。長男出産以降の家族を描いた続編に「もう、家に帰ろう2」もある。南米に一ヶ月滞在し30人のヌードをおさめた「肉」は、ADCで受賞するなど、デザイン面からの評価も高い。
2011年に沖縄に移住。創作活動からしばし離れ、子育てを中心とした主夫生活を送る。農的生活を試みたり、タイやインドで数々のヒーリングを学ぶ期間となる。
2016年、東京の高層ホテルで53のヌードをモノクロで撮影した「SKETCHES OF TOKYO」で再び創作活動に復帰。同時期に制作していた「あおあお」は、自身初となる風景写真集として刊行された。
出版物
「58HIPS」祥伝社
「MILKY HIPS」祥伝社
「肉」集英社
「旭山動物園写真集」朝日出版社
「もう、家に帰ろう」ロッキング・オン
「もう、家に帰ろう2」ロッキング・オン
「SKETCHES OF TOKYO」青幻舎
「あおあお」赤々舎
「山と肌」玄光社
「90 nights」トランスワールド