丹野章
Akira TANNO
丹野章(1925年〜2015年)は、佐藤明、川田喜久治、東松照明、奈良原一高、細江英公が参加した伝説的な写真家集団「ViVO」のメンバーとして、また、写真の著作権問題、反核、日本国憲法などさまざまな政治・社会的テーマにまつわる写真運動を立ち上げ、戦後日本の写真界を躍動させた写真家として広く知られる存在です。
写真の著作権の保護期間問題に関わり、日本写真著作権協会(JPCA)の創設に貢献。1970年、著作権法の改正に関して、日本写真家協会を代表し、渡辺義雄とともに、第63回通常国会の衆参両院の関係委員会で意見を述べた。これを受けて国会議員の合意形成がすすみ、著作権法が改正され、写真の著作権の保護期間が公表後50年に延長された。1999年、著作権法100年特別功労者として文部大臣から表彰。
日本写真家協会常務理事、文化庁著作権審議会委員、日本リアリズム写真集団理事長など歴任。日本写真家ユニオン理事長、日本写真家協会名誉会員、日本舞台写真家協会名誉会員。
内弟子に、写真家の谷口雅彦、映像カメラマンの岡野秀俊がいる。
収蔵
東京都写真美術館、山口県立美術館、日本大学芸術学部、東京工芸大学