shashasha 写々者

現在パリ在住のイギリス人写真家、クリス・ショーによる本作は、1993年から2004年まで北ロンドンにある元々不法占拠されていた適正家賃住宅に彼が住んでいた日々を記録したものである。これらのテキストと写真は、クリス・ショーが皮肉を込めてTPH（タフネル・パーク・ヒルトン）と呼んだ場所、タフネル・パークにあるこの短期賃貸の住居に住んでいた、または滞在していた一部の人々と猫の物語と言える。彼がナイトポーターとしてロンドンのホテルで働いていた時、地図を逆さまにして読みながら宿泊客に道順を教えていたことをインスピレーションとして、彼は他に類を見ない手製本の両面蛇腹綴じの地図のような写真集を作り上げた。

「TPHへの私の最初の訪問 － 私はラガーを1パイント飲んだアメリカ人看護師のリビーと暮らしていたが、ある夜、デボラが黒いレインコートと黒いブーツを着て、仕事の原稿を詰めたブリーフケースを抱え、私の行きつけのパブに乗り込んできた。文学エージェントの彼女はホットだった。数日後、リビーの自宅に戻ってみると、錠が交換されていた。私がドアベルを鳴らすと、リビーが私のライカの質札を投げつけ、私の鼻先でドアをバタンと閉めた。彼女はすでに警察に電話していた。ドアを蹴っていたら本当にサイレンの音が聞こえてきた。その時私はうろうろしないことに決めた。(中略) ２年後、デボラの同居人のテリーが引っ越したので、私はデボラと一緒に住むためにTPHに戻ってきた。」
― クリス・ショー（本文テキストより）

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