沖縄・奄美・吐噶喇 1974-1978
「そこにある部分は全体に浸透された部分ではなく、部分はつねに部分にとどまり、その向かう側にはなにもない。」
― 中平卓馬
沖縄とヤマトが出会い重なりあう不可視の境界を求めて南を目指した写真家が見たものは、無際限にやさしく、しかしその静けさをもって彼を突き放す孤立した島々だった。1977年の記憶喪失に至る病をはさみ、涯てなき地平・暗闇への志向が陽光をあびる表層への眼差しに変化してゆく作品群を収録。
- 判型
- 260 x 234 mm
- 頁数
- 160 頁、掲載写真140点 (カラー74点)
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2012
- 言語
- 日本語