Homeland
数々の受賞歴のあるマグナム・フォトグラファーが、故郷ベルギーにレンズを向けた
1941年ベルギー生まれのハリー・グリエールは、ウィリアム・エグルストンやスティーブン・ショアといったアメリカの先駆者たちに続き、ヨーロッパで初めて色彩を駆使した写真家の一人である。ポップ・アートの影響を強く受けた彼の緻密な構図は、質感、光、色彩、建築物を織り交ぜ、映画のような宝石のような色彩の絵画を生み出すことで知られている。その結果、写真というより絵画に近い印象を与えることが多い。
放浪癖のある彼はエキゾチックな場所を数多く訪れているが、生まれ故郷に戻ることも多い。若いころは荒涼としていると思っていた故郷で、彼は思いがけない美を発見した。都市の照明、ネオンの店先、郊外の住居の裏に垣間見えるもの、酔っぱらって家路をさまよう通行人、眠らない港、無限に広がるかのような田園風景......彼のレンズは祖国の特異性をとらえ、超リアリスティックな映画のセットのように展開する日常生活を描き出す。これらの最近のカラー写真と対をなすように、1970年代に撮影されたモノクロ写真の3つのポートフォリオが、この視覚的な没入感と故郷を巡る旅に拍車をかけている。
― 出版社説明文より
$63.73
税込- 判型
- 255 × 225 mm
- 頁数
- 256頁、掲載作品170点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-0-500028-99-5