A Bastard Son
フィリピン・マニラ出身の写真家ブライアン・セルジオの二冊目の写真集『A Bastard Son(父無し子)』は、彼のいる環境で周縁化された無法者に焦点を当てている。
社会に見放されている若年母やストリートチルドレンと無法地帯は、ごく普通の現実の一部となっている。他者を通じて自分を見つけ出しているブライアンは、実は自分の存在も「父無し子」のように感じている。何故なら、フィリピンの現実をそのまま映し出している彼の作品は地元の人にはあまり好かれていないからだ。
ブライアンが撮影し続けているのは、ただ自分の周りに起きている全てと彼の思いを世の中に共有したいからだ。前作の『PAK!』とテーマは大きく変わっていないが、『A Bastard Son』は自分の周りの環境を強く意識し、誠意を持って撮影した更なる成熟を遂げた作品になっている。
― 出版社説明文より
- 判型
- 225 × 310 mm
- 頁数
- 96頁、掲載作品85点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2018
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 500
- ISBN
- 978-4-905453-73-4