shashasha 写々者

60年後、オクラホマシティとロサンゼルスを結ぶルート66沿いで、フィリップ・セクリエルはエド・ルシェの象徴的な写真シリーズを再訪した。このプロジェクトは、セクリエルのこれまでの芸術的探求と同じ流れを汲むもので、彼は芸術作品を手に取り、私たちに再発見させる。ルシェのカルト本にインスパイアされた『Real Road Test』は、親しみやすいフォーマットとソフトカバーで、不朽の名作に敬意を表しながら、言葉やイメージに遊びを加え、少しオフビートなひねりを加えて再利用している。

それぞれの場所の正確な座標に導かれながら、セクリエルは現代のアメリカの都市風景を独自の構図で描き出す。ガソリンスタンドは26ではなく36に、9つのプールは9つの異なる角度から見た1つのプールに、サンセット・ストリップにあるのはもはや建物ではなく十字路に、ルシェの様々なスタジオはそれ自体が写真シリーズになる。A Few Parking Lots, Some Palm Trees, One Swimming Pool, Every Crossing on Sunset Strip, Studios Estate Opportunities and Various Los Angeles Apartmentsが、本書を構成するさまざまなシリーズである。

巻末には、セクリエルの個人的なコレクションから「Then & Now Books」と題された図版付き書誌が掲載され、ルシェによる、あるいはルシェに関する60タイトル以上の幅広い書籍が紹介されている。